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人間の臓器は一つ一つ独立していますが、血液・リンパ液・神経などによって、すべての器官は連絡し合っています。人間の体は分けることのできない一つのものと考えることができます。
体の一部に故障がおきると、直接関係していない他の器官にまで悪い影響がでることもあります。
ましてやその器官の入口でもあるお口の状態も同じです。
むし歯や歯周病が原因で、全身的症状の病気がおきることもあるのです。




歯の大切な役割のひとつが『物を噛む』こと、そしゃくの機能です。
奥歯が1本なくなると、物を噛む力は半減します。
また歯がないままにしておくと、残った歯は噛み合う支えを失い、歯列に不正が発生します。

また、噛む力が弱まると、十分に食べ物を噛み砕かずに飲み込むことになります。
噛む力が弱まると、飲み込む力も衰えます。
これらが原因となって誤嚥性肺炎消化機能の低下などにつながっていくのです。



歯は上下14〜16本ずつが、お互いに微妙なバランスできっちり噛み合ってその役割を果たしています。
この噛み合わせに少しでも狂いが生じると、それが原因となり、偏頭痛(へんずつう)、耳鳴り、腰痛、手足のしびれ、肩凝りや視力障害など、慢性(まんせい)の不快症状に悩まされるようになります。
 

そのまま不自然な噛み合わせを続けていると、アゴの関節やその周囲の筋肉に負担がかかり、アゴの痛みや開口障害を伴う『顎関節症(がくかんせつしょう)』になることもあります。
 
また噛み合わせが悪くなると、噛みしめる事での踏ん張りがきかなくなり、足腰が弱くなります。
逆をいえば、噛みしめる事ができれば足腰が強くなり、日々の生活や運動が楽になる事もあるのです。








「歯周病は糖尿病の合併症」という説は以前から言われていました。
しかし最近になって、逆に歯周病が及ぼす全身疾患への影響が問題視されています。
 
歯周病も細菌が原因の病気です。歯周病の原因菌や毒素が唾液や血液と一緒に身体に入り込み、さまざまな病気を引き起こすことがわかってきました。
歯周病菌が影響して、糖尿病や動脈硬化も悪化させる事もあります。
ご家庭でのブラッシングや医院での定期的なメンテナンスで歯周病菌をコントロールすることも可能です。
ぜひ担当の歯科衛生士にご相談ください。
 








歯がないことの身体的影響は、形のあるケースだけではありません。
精神的なストレスも甚大となることもあるのです。
 
歯がなくて、恥ずかしくて人前で笑えない、人と話せない、外に出たくなくなるなど。
また噛み合わせが悪いことで起こるストレスもあります。
 
口元が少しキレイになるだけで、自分に自信が持てて外に出られるようになった方もいらっしゃいます。
ご自身の口元が少しでも気になる方は、大きなストレスになる前にお気軽にご相談ください。






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